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掛川市農協茶生産委員会 製茶品評会!!
お茶屋の日常
先ほど、令和6年度 掛川市農協茶生産委員会 製茶品評会に審査員として参加させていただきました。
出品点数としては25点で、掛川市で生産された「深蒸し茶」の荒茶品評会になります。
掛川市農協が中心になる掛川市農協茶生産委員会による主催で、掛川市茶業の将来を展望し、製茶技術の研鑽を図り掛川茶の更なるブランド化を図ることを目的に毎年行われております。
審査は、①外観→②香気→③水色→④滋味の順番で行われ、合計点として一番高いものが優等賞ということになります。
皆さん、お茶の評価、講評の用語ってご存じですか?
例としていくつかあるのですが、これがなかなか面白く、業界内の人でないとわからないものがいくつかあります。
例えば「浮葉多し」ですが、これはフワと呼ばれる非常にお茶の軽い部分が多くあるものを指し、フワは一般に繊維質が多いものに多く存在するため、フワが多いものは芽が進み旨味が少ないお茶としてマイナス評価になります。
また「小玉多し」とは、荒茶の製造段階において通常は葉を撚っていかなければいけないところ、撚れずに玉の状態になってしまっていることを指し、これはお湯で淹れた際にうまくお茶の良さを抽出できずになるためマイナス評価になります。
マイナス評価の他の項目として、「こわ葉臭」「むれ臭」「こげ臭」「木茎臭」など臭いにまつわるもの、「青臭味」「苦味」「渋み」「苦渋味」「葉いたみ味」「淡白」などなど味にまつわるもの「破砕」「黄葉多し」「伸び不足」「仕上風」「飴色」「笹色」「白ずれ」「雑ぱく」など形や色沢に関するものなどいろいろあります。
逆に良い評価としては「細撚れ」「さえあり」「つやあり」「濃厚」「温和」「みる芽香」「そう快味」「こく」などあります。
やはり「嗜好品」というものは人によって評価、物差しが変わってくるのでこのような用語を使い、他の人との評価の基準を合わせる必要が出てくるのだと思います。
「渋み」などは我々業界内ではマイナス評価として捉えられるのですが、よく呈茶などしていると、一般の消費者の方など中には「お茶は渋いのが好き!」とおっしゃる方もいて、つくづく「お茶」「嗜好品」の世界は奥が深いと痛感させられます。
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